近況とかとか

たまにはサークル「幻夢騎」の近況を報告しないと、ブログ設置の意味が問われますね・・・
というわけで、皆さん、こん**は。へっぽこな代表・おおやぎです。

さて、「近況」と書いたはいいですが、現在は商業の方のお仕事で、美術監修を持ち、シナリオを2本持ち、10月上半分にはさらにもう1本のスポットです。この9月中にできる限り頑張っておかないと!という状況なのですが....
すでに制作が進んでいるような進んでいないようなサークル「幻夢騎」の作品群に関しては、毎度の通り、着手しているものは多々あれど、それぞれにそれぞれのスタッフさんのご都合・ご多忙などなどで、相変わらずの亀進行です。

そういえば、過去の幻夢騎の同人ソフトも「斬羅鬼」などがケータイアプリとして配信されておりましたが、今度は「お・な・に」がケータイアプリとして配信の予定だそうです。
(実はそのへんはデータだけパブリッシャーさんに渡して、リリースのタイミングとかはお任せしているので、特に「予定」ということを知らない状態なんですが^^;)
決して作品の扱いをぞんざいに・・・というつもりはないんですが。
ただ、あくまでも同人だし、親しくしてくださっている各パブリッシャーさんや流通さんの方で、「これ、いいですね! ○○に使わせてもらっていいですか~」みたいなお声掛けがあれば、「是非ともどうぞ!」状態なんですね。
作品に対してこんなのんびりしたスタンスを取ってたら、商業ではすごく怒られそう・・・(汗) 「他メディアへの展開はどーなってるんだー!」「移植の話は進んでるのかー!」と・・・怒号が飛んで来ますよね...

仕事の合間にサークル作品スタッフの皆さんと色々と連絡を取り合いながら・・・
ちゃんと新作が出せたらいいナ♪
いや・・・出さないといけないから、本業のお仕事も頑張るですよ>w<
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# by genmuki | 2007-09-14 01:00 | 幻夢騎

シナリオ小話 第3回 セリフのウソ

第3回目は「セリフのウソ」ということでいきましょう^^

中にはパントマイムという技法もありますが、現在、脚本は主に行動と言葉(セリフ)を用いて表現される人物劇です。これは戯曲でも報道でも歌劇でも、あるいは小説でさえこの通りです。
そこでセリフについて、特に「セリフがウソ」であることに注目してみます。

有名な新井一先生著「シナリオの基礎技術」でも記され、ジェームス三木氏のシナリオ講座でもよく言われるように、『しばしばウソのセリフが効果的』なのです。そしてこの逆も言えます。

誠史郎「ボクはタコ焼きが好きだ。大好きなんです」

こう言わせると、誠史郎はタコ焼きが好物だという事実は伝わります。しかし、これでは何となくウソっぽいし、何よりも味がない。
だからこそ、作劇の世界では、たとえば次のようにするのです。

誠史郎「タコ焼き? 別に好きじゃあないさ」
 と、横目で明子の食べるタコ焼きを見て生唾を飲む。

誠史郎「タコ焼きだって? ふん。そんなもの!」
 と、横目で明子の食べるタコ焼きを見る。
 誠史郎の腹が鳴る。慌てて横を向く。

何らかの理由があって強がってみたものの、それは誠史郎と明子のドラマなのです。
誠史郎がタコ焼きを好くという事実はきちんと視聴者に伝わるものと思います。
誠史郎がセリフの中では「タコ焼きなんて好きじゃあない」と言うからこそ、誠史郎がタコ焼きを好く真実味が増すのではないでしょうか。

明子「私は健三のことが好き。大好きなの! 愛しているわ。私は健三さんだけを愛しているんです。好きで好きでたまらないわ」

5回も「好き」「愛している」と繰り返した熱烈な告白ですが、実際には実にウソくさい。
どうしてでしょう。ボクたちは本質的に『言葉にはウソがあること』を感じ取っているせいでしょうか。

明子「健三さんのこと?(しばし無言)今は好きでもなんでもないわ!」
 と、顔を伏せて唇を噛む。

おそらくこの方が、明子がどれほどに健三のことを好きでいるか伝わるのではないでしょうか。

この辺の『セリフのウソ』を漫画で上手に使って軽妙な人間関係を描いている作家に、あだち充氏がいます。

「てやんでー。誰がおまえの裸なんかに興味もつか」
けれど次のコマでは、女子更衣室の壁によじ登ろうとしている。
それをヒロインが見つけて、
「ふーん。本当に興味なさそうね。まったく、全然」
「ちっとも興味ねーよ。そうだな、うん」
そして主人公、スゴスゴ退場。

たとえばこんな感じ。どのセリフもウソばっかりです。
主人公がしっかり覗きをしようと行動しているのに、セリフにはウソばかり。だからこそ面白い。

今回は例示ばかりでしたが、言いたいことは分かって頂けたでしょうか^^
時にセリフはウソである方が面白いんですよ、ということですね。
最後にもう一例。

ある侍、病身の妻を連れ各地を流れる浪人生活。
この侍、かつては名うての使い手であった。
「ねえ、あなた。もう果たし合いなどおやめ下さい。もうよいではありませぬか」
静かにそう言う妻に対して、
「分かっている。今の私にはおまえしかおらぬ。おまえをひとりにしてはおけぬ」
優しげに微笑んで、手入れしていた刀を鞘に納め、妻の髪を撫でる。

―――さて、この侍、未明、果たし合いに出かけるや否や?
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# by genmuki | 2007-09-12 15:41 | シナリオ小話

シナリオ小話 第2回 表現の過・不足

今回は「短いセリフから読み取る」ことに焦点を当てつつ、最近自身も体験し、また同業の同輩からも聞いたひとつの問題を紹介しましょう^^

一般に脚本は人物や情景の動きを描くことによって物語の経緯を語るものです。
つまり、小説や論説では――

彼は焦っていた。

――と明確に書くところ、映像ではどのように表現するか?
たとえば――

誠史郎「(机を何度も指先で叩きながら)まだか・・・っ?」

――このように書いたり、

誠史郎「どれだけ待たせるのだ!(タバコを灰皿に押し付ける)」
   灰皿には吸い殻が山盛りになっており、誠史郎が吸い殻を押し付けるとこぼれる。

――このように表現し、その場の人物のセリフや行動、その行動を受ける無機物の描写から、その心情や状況を描写するのです。

しかし昨今、主にライトノベルと呼ばれる分野や、あるいはゲームなどの若年向きの文章表現分野で、これらのいわば脚本家が‘視聴者の想像力’に依存する部分の表現が難しくなっているように思われるのです。
次の2つのセリフのやり取りを見て下さい。


真吾「ほら、時計。いいのか?」
悟「うわ、やばい!ごめん、話の途中だけど」


皆さんはどう想像されましたでしょうか?

誰かが「時計」と言えば、それは壁にかかった時計を指差すなり、自分の腕時計を相手に見えるように示したに違いないわけです。
そして、時計とは基本的に時間を教える機械です。
つまり真吾は‘時刻について’「いいのか?」と問うたことが分かるでしょうか。

ひるがえって悟のリアクションです。
「やばい」とは何を指して表現したのでしょうか? ―――そう、「時計」によって知らされる「時刻」について言及したのです。彼にとっては「やばい時刻」であったわけですネ。
すると「話の途中だけど」とは、どういう意味でしょうか? ―――それは「時刻」を受けて、おそらく話の途中だけど出かけなければならないとか、そのための何かの準備をしなければならない、ということでしょう。そのために「ごめん」と謝罪して話を中断する旨を示したのですね^^

こうして解説を加えた後で恐縮ですが、つまりこの2行のセリフの中に、

・悟には“ある時刻”になると為さねばならない(A)ことがある
・真吾は悟にA事情があることを知っている
・現在の時刻はAに迫っている
・真吾と悟は何かを話していたがそれを中断した

―――ことが分かります。
さらに言えば、

・話の途中でも悟の事情Aに気を遣った真吾は冷静な人物である
・現在の真吾と悟の話題(B)よりは事情Aの方が重要である
・しかし悟はBも大切と考えているので謝罪した

―――と読み取ることができます。

さて、近頃の表現では、この2行を、端的に言うと『意味が分からない』とされる向きがあるということです。これが本日の本題でしょうか。

・どうして時計がやばいの?
・「だけど」止めのセリフの後に何が続くの?

・・・もし貴方がそのように感じたのならば、是非とも自らの想像力を鍛えることを進言したいと思うのです。

最後に皮肉の意味を多分に込めて、最近のライトノベル風(あるいは初心者脚本)の表現を記しておきましょう。

真吾「ほら、時計を見ろ。もう3時だぞ。約束が4時だと言っていたけれど、いいのか? お前が待ち合わせをしている渋谷まではここから1時間以上はかかると思うぞ(時計を指差す)」
 真吾が指差した壁の時計の針は3時5分を指している。
悟「(時計を見て)もう3時過ぎじゃなないか! これじゃ約束の時間に間に合うかどうかの時間だ。ごめん、話の途中だけど俺はすぐに出かけるよ」
 と、悟は席を立って上着を羽織った。
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# by genmuki | 2007-09-05 03:07 | シナリオ小話

シナリオ小話 初回 すべてにシナリオあり

幻夢騎からメンバーも減り・・・新作もなく・・・
この「雑記帖」が淋しくなるので、へっぽこな代表・おおやぎが「Mixi」にて日記として掲載している「シナリオ小話」をこちらにも転載しておこうかしらん☆

―――というわけで、時宜を見てときどき転載しておきますので、よろしかったらご覧ください♪

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日記でもなく、連載コンテンツと呼べるほど立派ではないけれど、
シナリオに関する覚え書きとして、また自分自身の考えをまとめるために
ぼつぼつ連続掲載していこうと思います^^
出来るだけシナリオ論よりは日常生活に役立つ形でやっていきたいと思います。

さてさて、初回は「どんなものにもシナリオがある」でいきましょう。
ここで言う「シナリオ」は「作意に基づく筋立て」だと思って下さい。
実際に、ニュース原稿、ドキュメンタリー番組、パンフレットやポスター、そして小説やゲームの物語と、シナリオの考え方はあらゆるシーンで生活の周囲に溶け込んで存在しています。
『あるある問題』以降、しばしば「結論ありきで作成されている」ことが悪いことのように言われることがありますが、シナリオとは「作意に基づく筋立て」を考える作業であることを考えると、前提となる“作意”がないと始まりません。
つまり、シナリオにおける述懐は常に価値明示的であると思って下さいネ。
かつて大学で学んだ際、当時の学部長はこうおっしゃいました。「政策学とは価値明示的な科学でなければならない」と。
そして世の中のあらゆるシナリオは価値明示的です。

有名な小話を一つ。
2人の男がお銚子1本つけてさしつさされつ酒をやっている。
2人とも無類の酒好き、実に美味そうに飲んでいるわけである。
少しして、片方の男は言う。
「なんだ、もう半分しかねえのか」
同じ時、もう片方の男も言う。
「なんだ、まだ半分あるじゃないか」

シナリオの基本はここに凝縮されていると思います。
述懐の中にその者の価値が明示される言葉の仕組みというものです。

『旅客列車の脱線事故、乗客は1250名、死亡者1名、負傷者51名』
これがニュース番組となった時、表現されるもののなかに価値、つまり価値観・感じ方が現れるわけです。

・「この事故は死傷者52名の惨事となりました」
・「1250人もの乗客中、死亡者は1名、負傷者は51名でした」
・「多くの乗客が無事であった中、不幸にして1名の死者を出しました」

あなたがこの列車会社や事故を否定的に捉えていたらどのように表現するでしょう?
あなたがこの事故に際し実に優れた手腕を発揮したレスキュー隊員の一員だったら?
―――シナリオの本質はこの感情の操縦にあるのですネ。

ではまた次回♪
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# by genmuki | 2007-08-30 05:31 | シナリオ小話

夏コミも無事に終了♪

今年の夏コミも委託で無事に終了しました☆
ブースにお越し下さった皆さん、ありがとうございました!!

何やら今年はオリジナル同人ゲームが今ひとつ盛り上がらなかったそうで、お仲間からも「去年の冬コミよりも悪いかも~」とのお声がちらほら...
すみません・・・うちみたいに新作を出してないのに委託をお願いしたりして相乗りしているサークルが一番 「淋しい」とかそういうこと言えない立場なので...(^^;

今度の冬コミにも知り合いはかなりがすでに応募されたようで・・・
相変わらず幻夢騎は単独応募しておりませんので、まだその頃にパッケージが手元にあるようならば、相乗りで参加したいと思います♪(無恥!

近々新作でお会いしましょう・・・新作で・・・新作で・・・近々・・遠々・・ずっとさき・・・
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# by genmuki | 2007-08-28 17:59 | 幻夢騎

コミケ委託について

今年のコミケもすでにトップ絵に書いて告知の通り、委託で参加です。

以前のコミケは「IMO SOFT」さんに委託しました。
今度のコミケでは「Sx4」さんに委託です♪

17日(1日目・金曜日) 東2ホール X-45b

親しくさせて頂いているお仲間サークルさんと相乱れて参加ということになります。

「単騎決戦。」さんが新作「ヒトカタヒト」の予告誌(同人誌)と夏コミバージョン体験版を公開されるようです。
こちらがブースの本体さん。

「ハンドメイド」さんは、「カフェ・エハーブル」の「ホワイトバージョン」&「ブラックバージョン」の2つを出展されるようです。
こちらは「幻夢騎」と同じく委託ですが、当日は売り子もお手伝されるとか。
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# by genmuki | 2007-08-08 14:47 | 幻夢騎

個人サークルに・・・

久しぶりに投稿します、新生「雑記帖」へは初めての書き込みでちょっとドキドキの・・・
へっぽこ代表・おおやぎです。

先にサーバー移転やブログ設置の際にるーん氏が自身で書いておられますが、いよいよサークル「幻夢騎」は古参のスタッフが“また”いなくなってしまって、文字通り、個人サークルの位置付けに戻ってしまいました(^^;

すでに幻夢騎の作品をプレイして頂いた方ならスタッフロールをご覧になって「ん?」と思われたかもしれませんが、作品に関わった一部スタッフの名前の後に「Office幻夢騎」と書いてありました。
これはおおやぎの個人開業している制作プロダクションでして、要するに早い話が、本来は商業作品を請け負ってシナリオや美術・CG系の仕事をしている当事務所の社員さんに、同人ソフトの方まで手伝ってもらってた、みたいな...(汗)
まあ、どっちのお仕事をして頂いたとしても給料払ってるんだし・・・みたいな~w
でも、現在、当事務所にアシスタントさんはいません。バイトさんも含めると今までに4人ほどの方に長いと1年半とかお仕事を手伝ってもらっていたのですが、今の商業系「Office幻夢騎」ですら、おおやぎ一人になってしまっています。それも気楽でいいんですが・・・やっぱり一人でやっていると、美術監修からCGの請け負いから本業のシナリオから、企画・設定のお仕事まで・・・どうにも無理で、断ってばかりですみませんm(_ _)m

とにかくそんな状態の上に、サークルの方までボク一人になってしまって、淋しいというのは正直にありますが、これもタイミング。そもそも皆が商業プロの時間の合間をぬって参加しているのだからしようがないですよね、と割り切っていきたいと思います^^

「プロ」「プロ」と連呼するわりには大した作品は発表できていないかもしれませんが、やっぱり「プロ」だからこそ、仕事の都合で離合もあり得ることです。逆に、長い方だと10年近く、平均しても5年以上はもう一緒に仕事をしてきているので、何かのタイミングには皆が快く参加・助力して下さって、このサークル「幻夢騎」も成り立っているのかと思うと、本当に感謝です☆

―――というわけで、せっかく新しく設置されたブログなので、これから勉強して使っていこうと思います♪(実はブログスタイルは初体験・・・)
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# by genmuki | 2007-07-28 01:25 | 幻夢騎

雑記をブログにしました

ウェブ管のるーんです。

時代に逆行してブログをwebページに組み込むことに抵抗していましたが、この後は管理を離れることを考えると、代表のおおやぎさんに使い易いようにと、最も安易な方法を選びました。(ぇ

おおよそ設置していたCGIも動いているようなので、あとの管理だとか今まで使っていたメールアカウント系の管理を全て代表さんにタッチして、実質コレで私の「幻夢騎」におけるお仕事は一旦終了って感じでしょうか……
思えば淋しいものですが、海外赴任さえなければサークル活動は続けたかったのですがね……
インターネット経由でのやり取りは充実しているので、海外ってことは大きなデメリットにならないのですが、とにかく仕事が忙しすぎると正直に言った方がいいかも……

今後とも「幻夢騎タイム」でしか制作の進まない「幻夢騎」ですが、よろしくお願いします。
新作は色々と準備が整っていますので、代表氏の手があけばドンドン出してくれるのではないかと思います。
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# by genmuki | 2007-07-24 02:51 | 幻夢騎